必要な言葉 [日々雑感。]

「運命とは、 最もふさわしい場所へと、 貴方の魂を運ぶのだ。」

シェイクスピアの言葉である。

初めてこの言葉を聞いたとき、心がざわついたのを覚えている。

当時はまだ若かったので、自分の運命とか人生とか、まだ行く先が希望に満ちてキラキラと輝いていた。

若者特有の根拠のない自信のようなものであろうか。


最近、再びこの言葉を耳にして、あの頃とは違う形で心に響いた。

大人になると、自分の思うように行かない壁に多くぶち当たる。

挫折、劣等感、失望

自分はやがて「期待しない」ことを覚えたように思う。



課せられた試練を乗り越えられない者は、同じ試練を与え続けられるそうだ。

この追試制度はありがたいと見るべきか。

しかし、どうせ苦しい試練なら、一度でクリアしたいものである。

その時その人に必要な言葉は、他者の口から発せられるそうである。

その言葉を聞き逃すか真摯に受け止めるかで、運命も変わってくるのかもしれない。


他人に期待しないというのはいいとして、自分への期待を失うのはまずいように思う。

他人に左右されず、自己責任のもと自身を貫く。

自分の軸とはなんなのか、改めて考えさせられた出来事であった。

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