はだしのゲン。 [ニュース・出来事。]



1945年8月6日。

たった一発の原爆で廃墟と化した広島。

【はだしのゲン】は、親兄弟を奪われながらも、たくましく生き抜くゲンとその家族を描いた長編マンガだ。

わたしも小学生の頃に、マンガやアニメを目にしたが、被ばくした人々の描写は生々しく、衝撃を受けたのを覚えている。

衝撃を受けつつも、何度もマンガを読み返した。

そして、子供心に、どうして大人たちはこのような愚かな戦争をするのだろう、と不思議に思ったものだ。

「なぜ戦争はなくならないの?みんながみんなの幸せを願ってやさしくなれば、みんな幸せになっていいのに」

そんなようなことを母に問うたら、母は少し困ったような顔をして答えた。

「そうねぇ、そうなるといいけど、なかなかそうもいかないものなのよ・・・」

歯切れの悪い母の言葉と表情が、今でも印象に残っている。


【はだしのゲン】が島根県松江市立の小中学校の図書館で、子どもたちに閲覧制限をしていたニュースは耳に新しいが、

今回の騒動のきっかけは、「内容が事実と違うなどの理由によって、松江市の小中学校の図書室から『はだしのゲン』の撤去を求める」といった陳情が出されたことから始まったそうだ。

指摘されたのは【はだしのゲン】の被爆体験ではなく、日本軍が中国で行なった残虐行為の部分。

【はだしのゲン】の内容の全てが歴史的に事実なのかどうかは別問題として、図書館資料は政治的な信条などに左右されるべきではない、という意見はもっともだと思う。

歴史的認識が立場によって全く異なるのはある意味仕方のないことだ。

某国の様に虚偽を子どもたちに教え込むというのは言語道断だが、

我が国のように、都合の悪い事実を後生に伝えていこうとしない姿勢こそ、改めるべきではないだろうか。










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